アイフィンガーガエル
アオガエル科 アイフィンガーガエル属 Kurixalus eiffingeri (Boettger, 1895)
オス、沖縄県西表島 | ||||||
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卵 ・ オタマ | 鳴 き 声 | 文献 ・ 資料 | 写 真 |
一見、ニホンカジカガエルに似た小型種です。樹洞などの溜まり水に産卵し、雄は卵塊に湿気を与えて保護し、雌は無精卵を産み、それを幼生が食べるという変わった習性を持ちます。
樹上生の小さなカエルです。体表に小さな突起が散在します。指先に吸盤、後肢に未発達の水かきを持っています。不明瞭な斑紋を持つ個体もいます。ニホンカジカガエルに大きさや形態が似ていますが、本種には、ニホンカジカガエルの背にある顕著な大型のX字状の皮膚の隆起がないので、それで区別できます。
分布
石垣島、西表島、外国では台湾です/span>
生態
ほとんど樹上で暮らし、小昆虫類を捕食して暮らしています。山地の森林に生息し、繁殖は周年行われます。
生息場所
山地の森林に生息します。
繁殖
繁殖は周年おこなわれ、繁殖場所は樹洞や木の又、タケの切り株などに溜まった水たまりなどです。雄がそうした水たまりをテリトリーにして雌を待ちます。雌は卵を水面より上の壁面に産みつけます。産卵後、雌は未受精卵をオタマジャクシに給餌するというめずらしい習性があります。
大きさ・色
成体の体長は、雄で31~35mm(平均34mm)、雌で36~40(平均37mm)です。体色は灰褐色から灰黒色です。
卵の大きさは1.6-1.8mmで、動物極は灰褐色です。幼生は成長すると全長32mmほどに達します。
保全情報
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各県のレッドデータと保全情報
各県のレッドリストカテゴリーは、制定当時の環境省カテゴリーと同等の場合はそのままのカテゴリー名で書いています。
○はその県に生息している、---は生息していないことを示します。
*は、県独自カテゴリーを示します。
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ハペ文化
地方名
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ハペ文化
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その他
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書籍
- カエル探偵団編, 2020, 見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド, 文一総合出版, 東京
- 松井正文・前田憲男, 2018, 日本産カエル大鑑, 文一総合出版, 東京
- 佐々木健志・山城照久・村山望, 2016, 生態写真と鳴き声で知る沖縄のカエル全20種, 新星出版株式会社, 沖縄
- 松井正文, 2016, ネイチャーウォッチングガイドブック日本のカエル, 誠文堂新光社, 東京
- 関慎太郎, 2016, 野外観察のための日本産両生類図鑑, 緑書房, 東京
- 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎, 2002, 決定版日本の爬虫両生類, 平凡社, 東京
- 前田憲男・松井正文, 1999, 改訂版日本カエル図鑑, 文一総合出版, 東京
学術論文
著者, 発行年, 論文タイトル, ジャーナル名, 巻号, ページ
原記載(1985年)
- Boettger, O. 1895. Neue Frösche und Schlangen von den Liukiu-Inseln. Zoologischer Anzeiger 18: 266–270.
最新記載(2002年)
- Wilkinson, J. A., R. C. Drewes, and O. L. Tatum. 2002. A molecular phylogenetic analysis of the family Rhacophoridae with an emphasis on the Asian and African genera. Molecular Phylogenetics and Evolution 24: 265–273.
ウェブ・メディアなど
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- 新聞など媒体名, 発行年月日, 記事見出し, (URL)
その他
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