カジカガエル 

アオガエル科 カジカガエル属 Buergeria buergeri (Temminck et Schlegel, 1838)

 

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オス、千葉県

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メス、高知県

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オス、千葉県

 
卵 ・ オタマ    鳴 き 声    文献 ・ 資料     写 真  

  古くから美しい鳴き声で知られ、河鹿として詩歌に登場した。鳴き声とは対照的に、岩石に似た灰褐色の目立たないカエルで、アオガエル科に属するが、緑色となることはない。
美しい声で鳴くことで昔から有名なカエルです。体形は扁平で、すべての指先に吸盤、後肢にのみ発達した水かきを持ちます。

分布

 本本州、四国、九州

生態

 山地に分布し、川幅の広い渓流や湖と、その周辺の川原、森林に生息します。普段は樹上や崖などで暮らし、小昆虫類を捕食して暮らしています。おもな天敵は、成体では、ヤマカガシ、イタチ、タヌキ、オタマジャクシでは、ヒバカリ、アオグロハシリグモなどです。

生息場所

 山地の開けた渓流やその周囲の森林に生息しています。

繁殖

 繁殖期は4-7月。雄は渓流の瀬に集まって、岸や転石の上でテリトリーを作って鳴きます。卵は瀬の転石の下に一度にまとめて産みつけられます。一腹卵数は250~800個です。

大きさ・色

 成体の体長は、雄で37~44mm(平均42mm)、雌で49~69mm(平均63mm)です。体色は茶褐色から灰黒色で周囲の石や岩によく似ています。
卵の大きさは2.0-3.0mmで、動物極は黒褐色です。幼生は瀬の石に生えた藻を食べ成長すると全長44mmほどに達します。
 

保全情報

  • -

各県のレッドデータ情報

各県のレッドリストカテゴリーは、制定当時の環境省カテゴリーと同等の場合はそのままのカテゴリー名で書いています。
○はその県に生息している、---は生息していないことを示します。
*は、県独自カテゴリーを示します。

    カテゴリ   その他
北海道    ---  
青森県   情報不足(2010)  
岩手県   ?(2001) → Dランク*(Cランクに準ずる種**)(2014)   **
宮城県    ○  
秋田県    ○  
山形県    ○  
福島県   希少*(2003) → 準絶滅危惧(2017)  
茨城県   希少種(2000) → 準絶滅危惧(2016)  
栃木県   要注目種*(2004) → 要注目種*(2011)  
群馬県   注目*(2002) → 情報不足(2012)  
埼玉県   地帯別危惧*(2002) → 地帯別危惧*(2008)  
千葉県   絶滅危惧I類(2006) → 絶滅危惧I類(2011)  
東京都(北多摩)   絶滅危惧II類(2010)  
東京都(南多摩)   絶滅危惧II類(2010)  
東京都(西多摩)   準絶滅危惧(2010)  
神奈川県   健在種*(1995) → (2006)  
新潟県   準絶滅危惧(2001) → 準絶滅危惧(2016)  
富山県    ○  
石川県    ○  
福井県    ○  
山梨県    ○  
長野県    ○  
岐阜県    ○  
静岡県   準絶滅危惧(2004)  
愛知県   準絶滅危惧(2009) → 準絶滅危惧(2015)  
三重県    ○  
滋賀県   情報不足(2005) → 要注目種*(2010)  
京都府   -(2002) → 要注目*(2013)  
大阪府    ○  
兵庫県   準絶滅危惧(2003)  
奈良県   -(2006) → 希少種*(2016)  
和歌山県   準絶滅危惧(2001) → 準絶滅危惧(2012)  
鳥取県   その他重要種(2002) → その他重要種(2012)  
島根県   準絶滅危惧(2004) → 準絶滅危惧(2014)  
岡山県   -(2002) → 準絶滅危惧(2009)  
広島県    ○  
山口県   準絶滅危惧(2002)  
徳島県      
香川県    ○  
愛媛県   -(2003) → 準絶滅危惧(2014)  
高知県    ○  
福岡県   -(2001) → 準絶滅危惧(2014)  
佐賀県   準絶滅危惧(2003)  
長崎県   準絶滅危惧(2011)  
熊本県   準絶滅危惧(2009) → 準絶滅危惧(2014)  
大分県    ○  
宮崎県    ○  
鹿児島県    
沖縄県   ---  

ハペ文化

地方名

-

ハペ文化

-

その他

-

 

文献・資料

書籍

  • 松井正文, 2016, ネイチャーウォッチングガイドブック日本のカエル, 誠文堂新光社, 東京
  • 関慎太郎, 2016, 野外観察のための日本産両生類図鑑, 緑書房, 東京
  • 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎, 2002, 決定版日本の爬虫両生類, 平凡社, 東京
  • 前田憲男・松井正文, 1999, 改訂版日本カエル図鑑, 文一総合出版, 東京

学術論文

著者, 発行年, 論文タイトル, ジャーナル名, 巻号, ページ

原記載(1838年)

  • Temminck, C. J., and H. Schlegel. 1838. Fauna Japonica sive Descriptio animalium, quae in itinere per Japonianum, jussu et auspiciis superiorum, qui summum in India Batava Imperium tenent, suscepto, annis 1823–1830 colleget, notis observationibus et adumbrationibus illustratis. Volume 3 (Chelonia, Ophidia, Sauria, Batrachia).  Leiden: J. G. Lalau.

最新記載(1970年)

  • Liem, D. S. S. 1970. The morphology, systematics, and evolution of the Old World treefrogs (Rhacophoridae and Hyperoliidae). Fieldiana. Zoology 57: vii + 145.

ウェブ・メディアなど

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  • 新聞など媒体名, 発行年月日, 記事見出し, (URL)

その他

  • その他