アマミアオガエル
アオガエル科 アオガエル属 Zhangixalus amamiensis Inger, 1947
オス、鹿児島県奄美大島 | ||||||
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卵 ・ オタマ | 鳴 き 声 | 文献 ・ 資料 | 写 真 |
オキナワアオガエルの奄美群島産亜種で、体はより大型です。シュレーゲルアオガエルの代置種と考えられます。モリアオガエルと違い、これらの種・亜種では背面に暗色斑紋が現れません。
オキナワアオガエルの亜種です。すべての指に大きな吸盤と指間にはみずかきを持ちます。体色は緑色です。
分布
奄美大島、徳之島
生態
低地から山地にまで分布するが平地に多いです。水田や池の周辺の森林に生息します。樹上性で、繁殖期以外はほとんど地上に降りることはないようです。おもに小昆虫類を食べます。
生息場所
繁殖
12月から5月にかけて池や沼、水田などで繁殖します。雌は直径10cm程度の白い泡状の卵塊を水際の樹木の枝や岸辺の草などに付着させるようにして産みますが、乾燥しているとシュレーゲルアオガエルのように土の中に産卵することもあるようです。
大きさ・色
成体の大きさは、雄で45-56mm(平均51mm)、雌で65-77mm(平均71mm)です。
卵の大きさは2.4mmほどで、幼生は成長すると全長50mmほどに達します。
保全情報
- -
各県のレッドデータと保全情報
各県のレッドリストカテゴリーは、制定当時の環境省カテゴリーと同等の場合はそのままのカテゴリー名で書いています。
○はその県に生息している、---は生息していないことを示します。
*は、県独自カテゴリーを示します。
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ハペ文化
地方名
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ハペ文化
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その他
旧学名: Rhacophorus viridis amamiensis Inger, 1947:Rhacophorus属の分割による学名の変更によって、日本産のアオガエル属は全てZhangixalusとなった。(2020年9月7日変更、爬虫両棲類学会より)また、本種を独立種とする分類も採用された。
書籍
- カエル探偵団編, 2020, 見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド, 文一総合出版, 東京
- 松井正文・前田憲男, 2018, 日本産カエル大鑑, 文一総合出版, 東京
- 松井正文, 2016, ネイチャーウォッチングガイドブック日本のカエル, 誠文堂新光社, 東京
- 関慎太郎, 2016, 野外観察のための日本産両生類図鑑, 緑書房, 東京
- 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎, 2002, 決定版日本の爬虫両生類, 平凡社, 東京
- 前田憲男・松井正文, 1999, 改訂版日本カエル図鑑, 文一総合出版, 東京
学術論文
著者, 発行年, 論文タイトル, ジャーナル名, 巻号, ページ
原記載(1947年)
- Inger, R. F. 1947. Preliminary survey of the amphibians of the Riukiu islands. Fieldiana. Zoology 32: 297–352.
最新記載(1966年)
- Okada, Y. 1966. Fauna Japonica. Anura (Amphibia). Tokyo: Biogeographical Society of Japan.
- Jiang, D., Jiang, K., Ren, J., Wu, J., & Li, J. (2019). Resurrection of the genus Leptomantis, with description of a new genus to the family Rhacophoridae (Amphibia: Anura). Asian Herpetological Research, 10(1), 1–12. 10.16373/j.cnki.ahr.180058
- 島田知彦・江頭幸士郎 (2019) 2013年以降に記載ないし,分類変更された日本産無尾類について. 爬虫両棲類学会報, 2019巻2号, 195–202
ウェブ・メディアなど
- ウェブ名称など, URL
- 新聞など媒体名, 発行年月日, 記事見出し, (URL)
その他
- その他