そのカエルは、アカガエル・タゴガエルのなかまです
本州・九州・四国(一部の島嶼をのぞく)にはよく似ている4種のアカガエルの仲間がいます
アカガエル産卵前線でモニタリングの対象としているアカガエルのなかま(ニホンアカガエル、ヤマアカガエル)と、タゴガエルのなかま(タゴガエル、ナガレタゴガエル)です
* アカガエルのなかま: ニホンアカガエル・ヤマアカガエル
- 平地から山地にかけて広い地域にすんでいます。冬〜春に田んぼや水たまりで卵を産みます
- ニホンアカガエルは、青森と岩手の北部、長野、山梨にはいません。また、東京の都市部では、移入と思われるヤマアカガエルがいます
* タゴガエルのなかま: タゴガエル・ナガレタゴガエル
- おもに山間地(丘陵から山岳地帯まで)にすんでいて平地にはいません。渓流や沢に卵を産みます
- タゴガエルは全国的に分布しています。長野・愛知・三重・静岡の一部には鳴き声が違うネバタゴガエルが生息しますが、見た目での区別はとても難しいです
- ナガレタゴガエルは、関東地方(千葉と茨城除く)、中部地方、近畿地方(大阪と和歌山除く)、鳥取、島根、山口、岡山の山間地で記録があります
- タゴガエルの上陸個体はとても小さく1cmくらいです。渓流近くで極小の黒くないカエルを見つけたら、タゴガエルでしょう