活動方針

カエル探偵団の約束事

1.カエル探偵団とは

カエル探偵団は、両生類と人間とのより良い関係を模索する(プロ・アマチュア・学生を問わない)研究者やナチュラリストの集まりです。

カエル探偵団憲章

  • わたしたちは、両生類と人間が共存できる未来をつくるために努力します。
  • わたしたちは、両生類の保全や保護に役に立つ研究や技術の開発に努力します。
  • わたしたちは、両生類の保全や保護に関する情報の収集に努力します。
  • わたしたちは、わたしたちの持つ情報や技術を一般に公開していきます。

2.活動方針

カエル探偵団では、両生類の保全のために研究者ができることに重点を置きます。直接的な保全活動に介入するよりは、両生類の保全に役立つ情報やノウハウを提供していきたいと考えています。具体的な取り組みは、活動内容を参照して下さい。

3.団のルール

団の中では個々の団員の独立性を尊重していますが、団員同士でのいさかいやカエル探偵団の活動が行き詰まることは避けたいと思います。
そこで団員の皆さんには4つのルールをお守り頂きたいと思います。

  • 団員は個人の責任において活動すること。(補足1)
  • 団員は団の中立性を尊重すること。(補足2)
  • 団員は団や他の団員の名誉や先取権を傷つけないこと。(補足3)
  • 団員はボランティア精神を失わないこと。(補足4)

4.組織と運営費

カエル探偵団には階層的な組織を置きません。福山欣司(慶応大学生物学教室)が代表世話人として団の取りまとめにあたるほか、団員から募集した数名の世話人が運営に加わります。
毎年5月に団員登録の更新作業を実施しています。更新されない方は、自動的に団員登録から削除されます。
団では原則として決まった会費などは徴収しませんが、サーバーの維持管理や総会費用などについて寄付を募ることがあります。

5.団員資格

両生類の保全・自然史に関心を持つ方で、この「活動方針」に賛同して活動をしていただける方ならどなたでも参加資格があります。
一応、研究活動に従事している人々(いわゆる研究者)を中心とした集まりになっていますが、団員の多くの方は研究者ではありません。

補足1:団員は個人の責任において活動すること

名刺に「カエル探偵団団員」と書くことに問題はありませんが、団員としての活動する際は十分注意をお願いいたします。各団員は両生類の保全に関与する者としての自覚を持って行動し、生じた結果は自分自身での解決をお願いいたします。

補足2:団員は団の中立性を尊重すること

カエル探偵団はあらゆる勢力から中立であり続けたいと考えています。特定の団体からの支援を受けないのと同時に特定の団体を支援したりはしません。すべての勢力からの中立性を確保するというのは、ありえないのかも知れませんが、ポリシーとしてはそのようにありたいと考えています。
具体的な例としては、カエル探偵団は地域の保全運動へ直接は関与しないというスタンスをとりたいと思います。もちろん、地域の自然を保全出来なければ、両生類の保全も机上の空論すぎません。しかし、地域によって保全運動のスタイルも政治的動きも様々です。場所によっては複数の団体が対立していることもあります。そうした現場にカエル探偵団が乗り込んでいくことによって、特定のレッテルを張られたりすることや、政治的な争いに巻き込まれ、探偵団の活動が潰されていくことは避けたいと思います。もちろん,個人の立場・責任で直接の保護活動に関わることは大いに推奨されます。カエル探偵団はその後方支援的な活動としたいと思います。

補足3:団員は団や他の団員の名誉や「先取権」を傷つけないこと

カエル探偵団の取り組みの中では、 お互いに考え方が違っていたとしてもいさかいを起こさないようにお願いいたします。
「先取権を傷つけない」とは、例えば探偵団の活動で知り得たデータを研究・発表したり報告書に使用する場合には、必ず情報の発信者の了解を取り付け、他人のフィールドを荒らさないなどといった、研究・調査をする上でのマナーのことを指します。

補足4:団員はボランティア精神を失わないこと

カエル探偵団の活動に賛同される皆さんは、自己を利するために団を利用する人はいないはずです。

(1998.12.11.施行、1999.3.9.改訂、2014.3.30改訂)