オットンガエル 

アカガエル科 バビナ属 Babina subaspera (Barbour, 1908)

 

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オス、鹿児島県奄美大島

 
卵 ・ オタマ    鳴 き 声    文献 ・ 資料     写 真  

奄美群島の固有種で、沖縄産のホルストガエルとともに手に5本の指をもつことで、カエル類の中では極めて特異です。
手足が太く、鼻先が短い、ずんぐりとした相撲取りタイプのカエルです。日本産のカエル類ではニホンヒキガエルについで大型になります。体の大きさに性差はあまりありません。吸盤は持たず、後足の水かきもそれほど発達していません。カエル類の前足の指は普通4本ですが、親指(一番内側)の内側に指のような突起があります。先が鋭いのでうかつに触ると怪我をすることがあります。背中には小さなイボが散在します。

分布

奄美大島、加計呂麻島

生態

 丘陵地から山地にかけて、森林の内部と周辺の草地や耕作地に生息します。繁殖は集団で行われず、長期にわたり分散してなされる。

生息場所

 山地や丘陵地の森林およびその周囲に生息します。

繁殖

 繁殖期は長く、4月から8月にかけて行われます。水辺の岸に雄が直径30cmほどの皿上の巣を造り、そこをテリトリーにして雌を待ちます。産卵はその巣で行われます。

大きさ・色

 成体の大きさは雄93-126mm(平均117mm)、雌111-140mm(平均117mm)で、性差はほとんどありません。全体に黄土色ですが、不規則にな暗色模様が広がっています。
卵の大きさは2.0-2.5mmほどで、動物極は褐色です。幼生は成長すると全長80mmほどに達します。

保全情報

  • 国内希少野生動植物種(2016)
  • 環境省レッドリスト カテゴリー
    • 危急種(1991) → 絶滅危惧II類(1997) → 絶滅危惧IB類(2006) → 絶滅危惧IB類(2012) → 絶滅危惧IB類(2015) → 絶滅危惧IB類(2017) → 絶滅危惧IB類(2018) → 絶滅危惧IB類(2019) → 絶滅危惧IB類(2020)
  • 県指定天然記念物
    • 鹿児島県[2005/04/19指定]

各県のレッドデータと保全情報

各県のレッドリストカテゴリーは、制定当時の環境省カテゴリーと同等の場合はそのままのカテゴリー名で書いています。
○はその県に生息している、---は生息していないことを示します。
*は、県独自カテゴリーを示します。

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沖縄県    ---  

ハペ文化

地方名

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ハペ文化

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その他

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文献・資料

書籍

  • カエル探偵団編, 2020, 見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド, 文一総合出版, 東京
  • 松井正文・前田憲男, 2018, 日本産カエル大鑑, 文一総合出版, 東京
  • 松井正文, 2016, ネイチャーウォッチングガイドブック日本のカエル, 誠文堂新光社, 東京
  • 関慎太郎, 2016, 野外観察のための日本産両生類図鑑, 緑書房, 東京
  • 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎, 2002, 決定版日本の爬虫両生類, 平凡社, 東京
  • 前田憲男・松井正文, 1999, 改訂版日本カエル図鑑, 文一総合出版, 東京

学術論文

著者, 発行年, 論文タイトル, ジャーナル名, 巻号, ページ

原記載(1908年)

  • Barbour, T. 1908. Some new Amphibia Salientia. Proceedings of the Biological Society of Washington 21: 189–190.

最新記載(1987年)

  • Dubois, A. 1987 "1986". Miscellanea taxinomica batrachologica (I). Alytes. Paris 5: 7–95.

ウェブ・メディアなど

  • ウェブ名称など, URL
  • 新聞など媒体名, 発行年月日, 記事見出し, (URL)

その他

  • その他