ハナサキガエル
アカガエル科 ニオイガエル属 Odorrana narina (Stejneger, 1901)
メス、沖縄県沖縄島 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
卵 ・ オタマ | 鳴 き 声 | 文献 ・ 資料 | 写 真 |
本州のヤマアカガエルなどに似た手足の長いスマートなカエルです。絶滅危惧種に指定されています。吸盤は持たず、後足の指の間に発達した水かきを持っています。背中の両脇に鼻先から目を通ってお尻まで伸びる明るい色の背測線があります。背測線より腹側の色は濃い焦げ茶色か、黒い斑紋が散在します。後足の太股には垂直に暗色の太い縞模様があります。
分布
沖縄本島北部
生態
普段は、森林の林床で昆虫などを捕食して暮らしています。ヤンバルの林道を歩いていると、いわゆるカエル座りをしてじっとしているのを見かけますが、近寄ると、ものすごいジャンプ力で1回か2回の跳躍で林道から姿を消してしまいます。
生息場所
森林地帯の渓流沿いに生息します。
繁殖
12月から2月ごろ、渓流の源流部の滝壷に集まって繁殖します。
大きさ・色
成体の大きさは、40mm~70mmで、雌の方がかなり大きくなります。体色は、黄土色に近い茶色です。
保全情報
- 環境省レッドリスト カテゴリー
- 絶滅危惧II類(1997) → 絶滅危惧II類(2006) → 絶滅危惧II類(2012) → 絶滅危惧II類(2015) → 絶滅危惧II類(2017) → 絶滅危惧II類(2018) → 絶滅危惧II類(2019) → 絶滅危惧II類(2020)
各県のレッドデータと保全情報
各県のレッドリストカテゴリーは、制定当時の環境省カテゴリーと同等の場合はそのままのカテゴリー名で書いています。
○はその県に生息している、---は生息していないことを示します。
*は、県独自カテゴリーを示します。
カテゴリ | その他 | |||
北海道 | --- | |||
青森県 | --- | |||
岩手県 | --- | |||
宮城県 | --- | |||
秋田県 | --- | |||
山形県 | --- | |||
福島県 | --- | |||
茨城県 | --- | |||
栃木県 | --- | |||
群馬県 | --- | |||
埼玉県 | --- | |||
千葉県 | --- | |||
東京都 | --- | |||
神奈川県 | --- | |||
新潟県 | --- | |||
富山県 | --- | |||
石川県 | --- | |||
福井県 | --- | |||
山梨県 | --- | |||
長野県 | --- | |||
岐阜県 | --- | |||
静岡県 | --- | |||
愛知県 | --- | |||
三重県 | --- | |||
滋賀県 | --- | |||
京都府 | --- | |||
大阪府 | --- | |||
兵庫県 | --- | |||
奈良県 | --- | |||
和歌山県 | --- | |||
鳥取県 | --- | |||
島根県 | --- | |||
岡山県 | --- | |||
広島県 | --- | |||
山口県 | --- | |||
徳島県 | --- | |||
香川県 | --- | |||
愛媛県 | --- | |||
高知県 | --- | |||
福岡県 | --- | |||
佐賀県 | --- | |||
長崎県 | --- | |||
熊本県 | --- | |||
大分県 | --- | |||
宮崎県 | --- | |||
鹿児島県 | --- | |||
沖縄県 | 希少種(1996) → 絶滅危惧IB類(2005) → 絶滅危惧IB類(2017) |
ハペ文化
地方名
-
ハペ文化
-
その他
-
書籍
- カエル探偵団編, 2020, 見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド, 文一総合出版, 東京
- 松井正文・前田憲男, 2018, 日本産カエル大鑑, 文一総合出版, 東京
- 佐々木健志・山城照久・村山望, 2016, 生態写真と鳴き声で知る沖縄のカエル全20種, 新星出版株式会社, 沖縄
- 松井正文, 2016, ネイチャーウォッチングガイドブック日本のカエル, 誠文堂新光社, 東京
- 関慎太郎, 2016, 野外観察のための日本産両生類図鑑, 緑書房, 東京
- 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎, 2002, 決定版日本の爬虫両生類, 平凡社, 東京
- 前田憲男・松井正文, 1999, 改訂版日本カエル図鑑, 文一総合出版, 東京
学術論文
著者, 発行年, 論文タイトル, ジャーナル名, 巻号, ページ
原記載(1901年)
- Stejneger, L. 1901. Diagnoses of eight new batrachians and reptiles from the Riu Kiu Archipelago, Japan. Proceedings of the Biological Society of Washington 14: 189–191.
最新記載(2010年)
- Fei, L., C.-y. Ye, and J.-p. Jiang. 2010. Phylogenetic systematics of Ranidae. Herpetologica Sinica/Liang qi pa xing dong wu xue yan jiu 12: 1–43.
ウェブ・メディアなど
- ウェブ名称など, URL
- 新聞など媒体名, 発行年月日, 記事見出し, (URL)
その他
- その他