ヌマガエル
ヌマガエル科 ヌマガエル属 Fejervarya kawamurai Djong, Matsui, Kuramoto, Nishioka et Sumida, 2011
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オス、栃木県
オス、栃木県 | ||||||
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| 卵 ・ オタマ | 鳴 き 声 | 文献 ・ 資料 | 写 真 | |||
日本産のカエルでは唯一、本州と奄美・沖縄諸島の両方に分布しています。手足の短い肥満型のカエルです。吸盤は持たず、後足の水かきはツチガエルよりも小さいようです。背中に縦長の線状の隆起がまばらにありますが、ツチガエルのようにイボだらけではありません。
分布
静岡県以西の本州、四国、九州、奄美大島の各諸島。台湾や中国、東南アジアにも分布。最近横浜市や千葉市、栃木県などに人為分布を広げている。なお先島諸島には別種のサキシマヌマガエルがいます。
生態
概ね水辺から離れずに生活しています。
生息場所
水田付近など。
繁殖
繁殖期は長く、本州で5月から8月、奄美・沖縄諸島ではそれよりも長くなります。雄は水田の畦や草陰に隠れるようにして鳴きます。場所によっては、道路の側溝でも鳴いています。雌は数回に分けて水草などに付着させるように産卵します。
大きさ・色
体長は30mm~70mmまで、地域により差があります。体色は茶褐色から黄土色まで変異があり、奄美・沖縄諸島産の個体には背中の真ん中に背中線とよばれる白い筋がある個体が多くいます。お腹は真っ白です。ツチガエルのお腹にはまだら模様があります。
保全情報
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各県のレッドデータと保全情報
各県のレッドリストカテゴリーは、制定当時の環境省カテゴリーと同等の場合はそのままのカテゴリー名で書いています。
○はその県に生息している、---は生息していないことを示します。
*は、県独自カテゴリーを示します。
| カテゴリ | その他 | |||
| 北海道 | --- | |||
| 青森県 | --- | |||
| 岩手県 | --- | |||
| 宮城県 | --- | |||
| 秋田県 | --- | |||
| 山形県 | --- | |||
| 福島県 | --- | |||
| 茨城県 | ◯ | 国内外来種 | ||
| 栃木県 | ◯ |
国内外来種 | ||
| 群馬県 | ◯ |
国内外来種 | ||
| 埼玉県 | 外来種(2008) | 国内外来種 | ||
| 千葉県 | ◯ |
国内外来種 | ||
| 東京都 | ◯ | 国内外来種 | ||
| 神奈川県 | ||||
| 新潟県 | --- | |||
| 富山県 | ||||
| 石川県 | ||||
| 福井県 | ||||
| 山梨県 | ||||
| 長野県 | ||||
| 岐阜県 | ||||
| 静岡県 | ◯ | |||
| 愛知県 | ◯ | |||
| 三重県 | ◯ | |||
| 滋賀県 | 要注目種(2000) → 希少種(2005) → 希少種(2010) → 希少種(2015) → 要注目種(2020) | |||
| 京都府 | 要注目種(2004) → 要注目種*(2015) | |||
| 大阪府 | ◯ | |||
| 兵庫県 | ◯ | |||
| 奈良県 | ◯ | |||
| 和歌山県 | ◯ | |||
| 鳥取県 | ◯ | |||
| 島根県 | ◯ | |||
| 岡山県 | ◯ | |||
| 広島県 | ◯ | |||
| 山口県 | ◯ | |||
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| 福岡県 | ◯ | |||
| 佐賀県 | ◯ | |||
| 長崎県 | ◯ | |||
| 熊本県 | ◯ | |||
| 大分県 | ◯ | |||
| 宮崎県 | ◯ | |||
| 鹿児島県 | ◯ | |||
| 沖縄県 | ◯ |
ハペ文化
地方名
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ハペ文化
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その他
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書籍
- 関慎太郎, 2021, 野外観察のための日本産両生類図鑑 第3版, 緑書房, 東京
- カエル探偵団編, 2020, 見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド, 文一総合出版, 東京
- 松井正文・前田憲男, 2018, 日本産カエル大鑑, 文一総合出版, 東京
- 松井正文, 2016, ネイチャーウォッチングガイドブック日本のカエル, 誠文堂新光社, 東京
- 関慎太郎, 2016, 野外観察のための日本産両生類図鑑, 緑書房, 東京
- 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎, 2002, 決定版日本の爬虫両生類, 平凡社, 東京
- 前田憲男・松井正文, 1999, 改訂版日本カエル図鑑, 文一総合出版, 東京
学術論文
著者, 発行年, 論文タイトル, ジャーナル名, 巻号, ページ
原記載(2011年)
- Djong, T. H., M. Matsui, M. Kuramoto, M. Nishioka, and M. Sumida. 2011. A new species of the Fejervarya limnocharis complex from Japan (Anura, Dicroglossidae). Zoological Science. Tokyo 28: 922–929.
最新記載(年)
ウェブ・メディアなど
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- 新聞など媒体名, 発行年月日, 記事見出し, (URL)
その他
- その他

